はじめに
皆さんこんにちは。ハスヌマゴロウでございます。
Follow @hasunumagoro僕ら50代にとって『両親』の介護は切実な問題です。ほどんどの親御さんの年齢は大体70代後半から80代ではないでしょうか?
医療の進歩と共に病気を発症しても命が助かることも多くなった。それは喜ばしいことなのですが、その一方で体の障害や麻痺が残ることがある。同時に高齢化も進んでおり、肉体の衰えよりも『脳』が先に衰えてしまう『認知症』の問題もある。
また、家族のあり方も、僕ら世代ではほとんどの人が『核家族2世』ではないでしょうか。そして結婚するときに、どちらかの親と『同居』を前提にはしていない。なのでいざ『要介護状態』となると慌てるケースが増えていると聞きます。
これを読んでいるあなたも現在進行形での問題を抱えているか、将来へ不安を抱えているのではいませんか?
そこで今回は介護への向き合いかたで大事なこと『3つ』をお伝えいたします。よろしければ最後までお付き合いくださいませ。
頑張らない、頑張らせない。
まずはこれ!『頑張らない、頑張らせない』です。
とにかくご自身が頑張ってはいけません。同じく妻(夫)も頑張らせては『いけない』と言うことです。
親御さんの世話をご自身だけで背負い込まないでください。最初は誰でも頑張るのですが、2年も3年も続けられるものではありません。
頑張りすぎて、介護うつになり、燃え尽きて、その挙句『ゴミ屋敷』と化した住まいに、抜け殻のような中高年夫婦とお父さん(お母さん)が灯りもつけず『ポツン』と佇んでいたと言う話を聞いたことがあります。
また連れ合い(夫/妻)を介護の担い手にする考えを捨ててください。
介護のための同居を強行した場合、夫婦どちらかが仕事を辞め家庭に入らないくならざるを得ません。経済的にも、夫婦関係においてもすごくリスクが高い。
家庭生活が破綻する可能性が非常に高いです。
悲しいかな『夫婦なんて所詮他人さ』なんてよく聞くセリフですが『義父義母』に至ってはそれどころか『赤の他人』です。要介護状態の他人の面倒を見れるのは『介護職のプロ』だけと思っています。
お互い恋愛結婚で一緒になった夫婦。五分五分の関係なはず。
両親が要介護状態となった場合のこと
『頑張らない、頑張らせない』
を前提に夫婦で家族で普段から話し合いをしましょう。
親子の数だけ親子関係あり。
あなたが親御さんへ抱く感情はどんなものでしょうか?
子どもの頃に暴力を振るわれたり、お酒に依存する親だったり、自分の希望を叶えてくれなかったり、あるいは過干渉だったり。
そんな良くない感情を抱くかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
本心では親への感謝を表したい、面倒を見たいと思っても、顔を合わせると喧嘩になってしまう。やはり俺(私)はこの親とダメだなぁ〜なんて感じる人もきっといるはず。
それならそれで、いいんだと思います。自分に正直になりましょう。自分のメンタルをすり減らす親なら距離をとっていいんです。
それでも心のどこかでご両親が心配なら直接顔を見ない方法での介護もありますよ。
例えばケアマネージャーさんから様子を聞いて必要な支援をするとか。病院の往診を依頼するとか。宅食の手続きをするとか。こんなことだって立派な『介護』です。
それもしたくないんであれば究極は放棄したっていい。最期に骨だけは拾うことも親への感謝を表すカタチだと僕は思っています。
TVドラマで見る、笑顔いっぱいの『3世代ファミリー』は忘れましょう。
親子の数だけ親子関係あり。
それこそ千差万別です。あなたにはあなたの親との関わりかたでいいと思います。
SOSを発信してください。
現在進行形で『介護問題』を抱えているかたは、お住まいの『地域包括支援センター』へSOSを発信してください。
ちなみにこれは僕が現在住む千葉県の包括支援センターのWebサイトです。
これと同様、全国どの地域にも包括支援センターはあります。
『介護』『医療』『福祉』この3つの総合的な相談を受けられ、経済的な問題の助言もしてくれる。
現在、日本の『介護保険制度』は充実しています。『車いす』『つえ』『介護ベット』『バリアフリー改修費用』の費用援助も受けられる。福祉器具だけではなく『ヘルパー派遣』『買い物支援』『通院支援』などの人的支援も受けられます。
行き詰まって仕事を辞めたり、心身の不調に陥ったり、要介護者への怒りや憎悪の感情を持つ前に『SOS』を発信してください。どうか救いの手を求めてください。
すぐにでもSOSの声を上げましょう!
そして抱えている悩みを話しましょう。そうすれば解決の糸口が見えてくるかもしれません。
まとめ
今回の記事は待ったなしの『介護問題』を抱えているかたを想定いたしました。
では今回のまとめです。
✅ 頑張らない、頑張らせない。
✅ 親子の数だけ親子関係あり。
✅ SOSを発信してください。
あなた自身は親の人生を歩む必要はありません。あなたはあなたの人生を生きればいい。親には感謝をしつつも、色々な感情がある。それに正直になってください。
介護はどこかで線を引き、これ以上は『プロに任せる』でいいのではないでしょうか。親御さんの介護の全てを『ご自身』『夫婦』だけで抱える必要はないと思います。そのための介護保険制度です。
この拙文で、皆様の介護問題に少しでも光が差したとすれば望外の幸せに思います。
それではまた。
こちらも僕が書いた『介護関連』の記事です。
こちらも僕が書いた『介護関連』の記事です。実際に母の介護体験も書いていますよ。
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