はじめに
皆さんこんにちは。ハスヌマゴロウ(蓮沼五朗)でございます。
Follow @hasunumagoro僕もいままで色々な本を読んできましたけど。この本は素晴らしいのひと言✨✨。本を読むのが好きでも嫌いでも、生きている人全員に読んでほしい本だと感じました。
その本とは、
皆さんご存知の岸見一郎先生著 『嫌われる勇気』です。
SNSを始める前から、人から聞いたりして、おぼろげながら感じていたことがありました。
『過去に囚われて動けなくなる』
『怒りがメンタルを壊していく』
『他人と自分とを比べて苦しむ』
自分の過去ツイを検索すると『怒り』について数多く呟いていました。
怒りを継続させるとは『過去に囚われること』。他人を妬んだりして怒ることもよくありましたね。
怒りがメンタルを壊すのはわかっていたのですが『じゃあどうすればいいの?』という具体論が分かってなかった。
それに答えを出してくれたのが『嫌われる勇気』でした。
『50過ぎのオジサンは存在だけでパワハラ』
そんなレッテルを貼られやすい僕ら50代には必読の書です。読んだ率直な感想は、
今までの考えを完全に変えるほど『衝撃』でした。
そんな心に強く響いた大事なところを3つピックアップしてみましょう。
人は怒りを捏造する
読んだ方も多いことと思いますが、この本は哲学の教授『哲人』とその本を訪ねてきた若い青年の対話形式で書かれています。
最初、印象に残ったのはこの部分でした。
『人は怒りを捏造する』
青年が喫茶店でウエイターを怒鳴りつけた。それは彼の上着にコーヒーをこぼしした原因があっての行動だと哲人に伝えます。それを受けての答えを引用しますね。
あなたは大声を出す、という目的が先にあった。すなわち、大声を出すことによって、ミスを犯したウエイターがを屈服させ、自分の言うことをきかせたかった。その手段として怒りを捏造したのです。
要するに、怒りとは出し入れ可能な「道具」なのです。
ただ大声で娘を威圧するため、それによって自分の主張を押し通すために、怒りの感情を使っているのです。
『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 共著 ダイヤモンド社
これを読んで僕のも大いに思い当たることがあり『ハッ』と冷や汗が出ました💦
怒るとは相手を屈服させるため、自分の主張を押し通すための道具に過ぎなかったのです。
とっておきの道具も時間の経過とともに威力が軽減する。あるいは引っ込めるタイミングが分からずさらに威力を増さざるを得ない。
そうなると相手も頑なになり、僕の主張を受け入れてもらえないことばかり。そう思うと怒るのが『バカらしく』なりました。それこそ本当に一人相撲です。
そう考えています。
『怒り』をテーマにしたnoteの過去記事です。
トラウマを否定せよ
これも『目からウロコ』の発見でした。
この著書では過去の出来事(原因)によって結果があるわけではなく、目的のために経験を意味づけるとありました。
例えば母親から暴力を受けたせいで、臆病者になったとする人がいたとします。臆病である自分の性格を作ったのは母親から暴力を受けたトラウマが原因だと。
アドラー心理学では、トラウマを否定し存在しないと。そして過去のショックな経験の中から目的に適うものを見つけ出していると述べていました。
先ほどあげた具体例では『俺の臆病な性格は自分の責任ではない。母親から受けた暴力が原因なのだ』と言うトラウマ論は、
他者への責任転嫁なのだ!
とのことでした。
それを述べている箇所を文中から引用します。
しかし、アドラー心理学ではトラウマの議論を否定するなかで、こう語っています。「いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショックーいわゆるトラウマーに苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するものである」と。
『嫌われる勇気』P30より
自分の経験を真っ向否定されたようで衝撃の一文です。
過去の出来事をいま自分があることへの原因にしない、トラウマを否定することで、自分の手で自らの未来を切り開くのだ!と勇気が湧いてくる想いがしました。
なにを隠そう具体例であげた子どものこと『母親から受けた暴力で臆病者になったと思っていた人』とは、
他ならぬ僕のこと、
だからです。
『母親』に関連した過去記事です。
課題の分離
最後はこちら、
『課題の分離』
です。
まず僕なりの解説をすると、これは自分の課題と他人の課題を明確に分離する。他人の課題には決して介入しない。自分の課題にも他人を介入させないことですね。
具体例を挙げると、会社で生産性の上がらない同僚がいたとします。様子を見るととにかく仕事の『段取り』『要領』がよくない。そこで、
『なぜそんなするの?』
『要領よくやりなって!』
とその人を否定するかのアドバイスをするのは『課題の分離』をせず『他人の課題に介入する』ことです。
それでは人との衝突は避けられないだろうと。
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを明確に分離していく必要があるのです。
およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。
誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。
『嫌われる勇気』P140〜P141から引用。
これを読むと『嫌な目にあった』『嫌な思いをさせた』両方の面がありませんか?
あの時のひと言がぁ。。
とのことを思い出すと『あぶら汗💦』がツーっと流れます。
これをきっかけに『課題の分離』を明確にしませんか?そして僕ら50オーバーのオジサンは『自分の課題』に集中するために、このことを肝に命じましょう。
この本を読んで以来僕はこのことを実践しています。劇的なカタチで人間関係が好転していませんが『ストレス』は軽減されましたよ。
まとめ
それでは今回の『まとめ』です。
『嫌われる勇気』を読んでここが大事と思ったポイントはこの3点でした。
✅人は怒りを捏造する
✅トラウマを否定せよ
✅課題の分離
仕事に限らず、生きかた全てが『多様化の時代=正解のない時代』に突入しました。僕ら50代もある意味今までの『生きかた』『キャリア』をリセットしなければならないかもしれません。
(↑こちら睡眠専門家 矢間(ヤザマ)あやさん
のオリツイです。ブログへの掲載許可をいただきました。ありがとうございました)
僕らを取り巻く環境も時々刻々変化しています。
そのとき人間の心の内部に光をあてる『哲学』『心理学』は僕らオジサン世代に知恵を与えてくれると信じれる。
それほど言っても言い過ぎではないほど、
ガチおすすめの一冊
でした。
そして、この本は名著だけあって解説動画もたくさんあります。
こちらに挙げた学識サロンさんのYouTubeも参考になさってください。
それではまた近いうちにお会いしましょう。
読書はいいねぇ〜😊